大海望陽

開局３０年のQAB（琉球朝日放送）が、２年連続視聴率２冠を達成した。
RBC・OTVに比べて後発のテレビ局、開局当時は２局の電波とは異なるチャンネルでの放送だったので、QABを見るには新たなアンテナが必要だった。
そこから先発局に追い付き・追い越せを目標に努力を重ねてきた。
キー局もNET（日本教育テレビ）という固い局。
テレビ朝日に変更してから認知度も上がった。
視聴率だけがテレビの評価ではないが、やはり視聴率は局の経営にも直結する・
視聴率調査は、全日、プライムタイム、ゴールデンタイムの３つに分けられて調べる。
QABは個人と世帯の２部門のゴールデンタイム（１９時ー２２時）とプライムタイム(１９時ー２３時）で視聴率首位になった。
めでたい事だ。
キー局のテレビ朝日の報道、ドラマ、バラエティ、スポーツなどの高視聴率のせいだが、ローカル編成も努力した。
今年も頑張ってほしいものだ。
一方、開局７０周年の℞ＢÇ（琉球放送）は琉球放送７０年史を編纂した。
５０周年記念史以来だから、過去２０年の歩みが中心になっている。
５０年史編纂時に比べ、デジタル化も進み、資料や記録なども数多く収録されている。
我々の感覚とは一味違うものになっている。
働く人たちが知恵を出し合い、協力しながら業務を進めているのが随所に垣間見える。
随分若返ったものだ。
新聞・テレビ・ラジオとも難しい時代に直面している。
地上波のローカル放送はどのように生き残っていくのか。
７０年史にその発芽が見えるようだ。