大海望陽

台風、熱低の影響で天気が大きく変化する。
日差しがあると思えば、あっという間に黒雲が空を覆い、雨が降り注ぐ。
テラスに座って、この自然の動きを眺めている。
昔、会社の総務局に異動した時に職場に花を飾ろうと提案した事がある。
各自のデスクに一輪挿しの花を飾ろう・・と。
しかし、ちょうどパソコンが普及し始めた頃だったので、倒れてパソコンに水がかかると、反対されてこのプランは実現しなかった。
自分のデスクだけに花を飾った。
この事を好意的に見ていたという後輩のH君が、「花を飾ると、神舞い降りる」という本を見つけてきた。
エネルギー哲学者須王フローラという人の著書だ。
フローラさんは、世界は５％の見える世界と９５％の見えない世界があると言い、花はその２つをつなぐ一番簡単な魔法だと説きます。
正に、哲学だ。
花を飾ると、神が舞い降りる。すべての花や木に、妖精がいる・・・と。
理解は難しいが、花や木にはエネルギーがあり、花を飾る行為で少し心を安らげ余裕を持つことができる。
人にもエネルギーがある。
花を飾ると、妖精が「見えない世界のエネルギーである神のエネルギー」を運んできてくれる・・と言う。
自分はそこまでは考えなかったが、ごく単純に花を飾ることで職場が明るくなると思ったのだ。
要は、花を飾ることで自分を落ち着かせ、エネルギーを引き出すことができると言うのだろう。
　庭でラッパ状の黄色い花が咲いた。
植物に強いK君に調べてもらったら、「ウコンラッパバナ」。「ゴールデンカップ」の別名で知られているという。
鉢植えだが、地植えでフェンスに這わすことにした。