ひめゆりは歴史書き換え?

k10-nakamura

2025年05月04日 20:11

自民党の西田昌司参議院議員が、那覇で開催されたシンポジュームで「ひめゆりの塔をめぐる資料、展示はでたらめでひどい歴史の書き換えだ」との持論を展開したという。
このシンポジュウムは神道政治連盟県本部と県神神社庁、日本会議県本部の主催というから宗教がかった団体のようだ。
しかし、現職の参議院議員が、「歴史を書き換えている」と発言したのは看過できない。
ひめゆりの塔やひめゆり歴史資料館は、沖縄戦で軍に動員された女子学生たちが命を落とした歴史を生き延びた同窓生達が、体験を踏まえて平和を願って建立、設立したもので、そこには政治的な目的はない。
西田議員は、「何十年か前にひめゆりの塔を訪れ説明を読んだが、日本軍が入ってきて学徒が死んだ。そして米国が入って来て沖縄が解放されたと書かれていた」と発言したという。
どこにそんな事が書かれていたのか?
全くのでたらめだ。
西田議員は「戦後の教育は間違っており、でたらめだ」との認識を持っているようだ。
主義主張ではあろうが、どこがどう間違っているのか、でたらめなのかを説明していない。
あえて沖縄で、ひめゆり学徒を誹謗中傷する行為は何か?
台湾有事を煽り、自衛隊の南西シフトを後押しする狙いがあるのか?
憲法記念日に向けて憲法についての世論調査があり、憲法改正に賛成する人が増えているという。
この世論調査の設問に問題があるように思う。
抽象的に憲法改正に賛成か反対かという設問はおかしい。
憲法9条を変えるべきかそうでないのかを明確に聞くべきだ。
変えるべきと答えた人には、何をどう変えるべきかを問うべきだ。
変えるべきではないと答えた人にも、その理由を聞くべきだ。
そうでなく、憲法を変えるべきかとだけ聞くのはおかしい。
与論を間違う恐れ大だ。




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