軍は住民を守らない
5月3日は憲法記念日。
ゴールデンゥイークの最中だから、国民が憲法について特別思いを寄せるのは少ないだろう。
行楽地は賑わっている。テレビでは高速道路の大渋滞や雨の中でも行楽地を訪れる人達の姿を映している、
正に平和な風景だ。
しかし、国民が浮かれている中で、日本は戦前への道へ徐々に向かっているのではないかという思いもある。
特に沖縄でそう感じる。
沖縄県に押し付けられている広大なアメリカ軍基地、そこから派生する基地被害の数々。
加えて自衛隊の増強。
沖縄の位置、日米条約など様々な要因が絡み合って今がある。
琉球新報は沖縄戦当時の神直道第32軍参謀の「報告書」やインタビューを掲載した。
驚いた事に、神参謀は「軍隊は住民を守らない」と明言している。
悲惨な戦争体験をした沖縄の住民から散々聞かされて言葉だが、高級軍人の口から聞かされるとは?
神報告書は、「沖縄の住民は無気力、軍隊に対する態度が消極的で非協力、学徒は駄目なり、召集しても皆自家に逃げ帰る、県人が落下傘で潜入し電話線の故意切断、弾丸の中でも金をやらねば物資を分けてくれない、何を考えているか分からない」などと記述している。
事実無根、県民差別の列挙だ。
こんな人間が軍隊の上層部に巣くっていたとは? 驚くよりも強い怒りが募る。
そして、インタビューでは「軍隊は住民を守らない」という問いに、「その通りだ。軍事的立場から県民を守るゆとりはない、非戦闘員対策は県が行うべきだ」と答えている。
これが軍隊の本質だろう。
「軍隊は住民を守らない」
国民は、平和ボケをに興じる事なく、アメリカ軍、自衛隊の本質を再確認すべきだ。
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