組合・団交
オーディブルで山崎豊子さんの「沈まぬ太陽」のドラマ仕立てを聞いた。
民間航空、国民航空の恩地が主人公。
望まぬまま労組の委員長を押し付けられ、3000人の組合員をまとめ、会社と渡り合う。
低賃金、差別賃金、過剰労働などの改善に取り組む。
成果をあげながらも委員長をやめると報復人事で中東・アフリカに7~8年も飛ばされる。
仕事も中途半端、家庭も顧みない生活が続く。
国とつながる経営側の徹底した報復。
山崎さんは、団交の模様などを詳細にわたって描いている。
自分も若くして、会社の組合の3役、書記長(2年)、委員長(4年務めた。
団交もストライキもやった。
賃上げ、差別的な定年の撤廃、カラ管理職の見直し、老朽化した社屋の改築など少しは改善された。
入社の時に保証人だったF社長が、国沿いの社屋前で赤鉢巻でマイクを握っている姿を見て、会社に電話を入れたらという。。
首にすれば自分が面倒を見る・・と言ったそうだ。
組合活動などは遊びではない。
それは承知しているが、当時は認識は浅かった。
小説ではあるが、山崎豊子さんの描く経営側の厳しい権力、それに十分あがら得ない組合。
今更ながら、反省の身だ。
左遷される事もなく定年まで何とか無事に勤められたのだから。。。、
感謝しかない。
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